あなたが『ダイビングを始めたい』と思ったきっかけ何でしょう?
私がスクーバダイビングを知ったのは子供の頃に観た外国映画だったかと思います。小学校高学年の頃、歌手の西城秀樹さんがダイビングを楽しんでいるテレビ番組を見て「日本人でもダイビングが出来るんだ!自分もやってみたい!」と思ったのが私の『ダイビングを始めてみたい』と思ったきっかけです。ただ漠然と「楽しそう」「探検家みたい」って気持ちだけだったかと思います。しかし小学生が遊ぶにはあまりにも「高価な遊び」だったので、この夢は長い間胸にしまわれることになりました。
ダイビングってどんな風に活動するのかな? 想像していたダイビングと実際のダイビングはあまりにかけ離れていました(笑)。
何も知らなかった頃、ダイビング雑誌を読んでも「なにを言っているのかさっぱり理解出来ない文章」に私の頭はクエスチョンだらけになり「美しい海の写真集程度」にしかダイビング雑誌を見ていませんでした。
それまで想像していたダイビングは「海水浴のついでにちょっとダイビングしよう」とか「釣りに来たけど釣れないから、ダイビングして魚突きでもやろう」とか、南国リゾートのビーチでカクテルでも飲みながらのんびり過ごして「じゃ軽く潜ろうか」という感じで思っていました。水中ではカラフルな魚たちに囲まれて、時にはウミガメやイルカと一緒に泳いで遊んだり、無人島へ上陸して、そのままバーベキューをやったり・・・。私がダイビングを始めたらきっとこんな風に遊ぶんだろうってずっと思っていました。
ダイビング指導団体って知っていますか?
「ダイビングの指導団体って何?」って思っていましたが深く考えることなどしませんでした。漠然と「ダイビングライセンスは日本国家資格ではない」ということと「本来はCカードと呼ぶ」ということは知っていました。
その当時から「ダイビングを始めるならPADI(パディ)が有名だよ」と友人知人が言っていました。「国際的に通用するのはPADIのライセンス」だと知らない間に頭に刷り込まれた知識のまま、私は何の疑いもなく「PADI」のライセンス取得コースを受講したのです。更にはミーハーな心が「2000ミレニアムカード」を発行出来るスクールを探して・・・。
私がライセンスを取得したスクールでは「BSACかPADIを選べますよ。どちらも世界の海でダイビングが出来ますよ」と説明されましたが、私の頭の中では「そんな言葉に騙されないぞ!世界で通用するのはPADIしかないんだ!」って思いこんでいました。
後にわかったことは上記画像にあるダイビング指導団体が参加する「Cカード協議会」という組織があり、そこに加盟している指導団体であれば世界の海でダイビングを楽しむことが出来るということでした・・・。
ダイビングは時として命にかかわる事があることを知っていますか?
何となく「潜水病」という言葉は聞いたことがありましたが「そんなことが自分におこるわけがない」という程度に軽く考えていました。映画「ジョーズ」に出てくるホホジロザメは「日本にはいないから大丈夫」ってみんな言ってましたしね。学生時代は水泳部に所属していたので「泳ぎには自信があるから大丈夫」と。何とも何の知識も持たずに「勝手な強い思い込み」と「根拠のない自信」で私はダイビングというものを考えていました(笑)。そりゃあアウトドアスポーツですから、多少のケガとかはあるのかもしれない。それくらい軽い気持ちでした。
ダイビングは『器材』に特化したスポーツであることを知っていますか?
「ボンベを背負って、その中の空気で水中で呼吸するだけでしょ?」。私が思っていたのはそんなところです。ダイビングをする時はレンタル器材で遊べば良いんだ♬ ダイビング器材は絶対に買わない!これは私がダイビングライセンスを取得する時に目論んでいた考えです! もちろんダイビング器材が無ければダイビングを楽しむことが出来ないのは理解できていましたが、それらは「もっと上手なベテランの人たちが買いそろえる物だ」という程度で思っていました。
ダイビングを始める上でインターネットや本で下調べをしたことはありますか?
私がダイビングに興味を持ったころはダイビング雑誌や専門書を読む事でしか「ダイビングのあれこれ」を知ることは出来ませんでした。いまは情報社会、各ダイビングスクールも自社WEBで様々なアピールを行っています。この下調べは実はとっても大切だったんですが、私の時代にはそれほど情報が無くて・・・。これからダイビングを始めようとお考えの方は、まずキチンと調べてみることが良いでしょう。ライセンス取得費用が格安でもレタンル器材代が別途必要だったり、器材購入が義務だったり、都市型スクールでは入会金、年会費などの初期費用が必要なケースが多い事。その後のステップアップコースの金額のこと。最も肝心なのはライセンス取得後の遊びで行くダイビング料金(ダイビングツアー/ファダイビング料金)、ライセンス取得後もレンタル器材を利用するのならレンタル料金も見逃せないポイントです。
ダイビングは『お金がかかるレジャースポーツ』です。それでもダイビングを始めたいですか?
ライセンスを取得したらスクールの主催する「ツアー」に参加してダイビングを楽しむのですが、この費用もスクールによって様々です。先にも述べましたがレンタル代金の費用も考えなければなりません。都市型スクールの多くは毎年の年会費が必要です。他にも「交通費」のこともあります。スクール集合やスクール最寄り駅で集合してから「無料送迎」を行っているスクールもありますが、中には「現地集合解散」「燃料代負担」「参加人数によってツアー料金が変わる人数比率式」などもあります。そして欠かせないのは「自分の飲食費」です。ダイブトリップと呼ばれる「宿泊ツアー」では当然宿泊代が必要になります。豪華な宿泊施設をウリにしているスクールもあります。簡素な民宿泊でダイバーに負担が少ないようにしているスクールもあります。これらは「好み」ですから、スクールが発信しているブログやSNSなどを調べてみるのも良いでしょう。
スクーバダイビングライセンス取得とは『継続したダイビング活動を行うこと』が大前提であることを知っていますか?
「そんなことは知りませんでしたし思ってもいませんでした!」。これが当時の私の答えです(笑)。「自分が好きなときに行くちょっとした趣味」であり「ダイビングやってるんだよ」ってカッコイイし自慢出来るという程度にしか私は考えていませんでした。そして「ダイビングは夏だけのスポーツ!」と決め込んでいました! なので当然ですが「梅雨明けではなく海開きから8月末まで」が「海」イコール「ダイビング」。9月になったら「秋」。秋は海に入らない!といった「強い強いとっても強い頑固、強固、思い込み」を押し通していました。しかしスクールで説明されたのは「年間を通して」「水中の四季を見て感じる」などという言葉。「なにわけのわからんことを言ってるんだ?」「冬の海なんかダイビングするわけないじゃん」「そんなのよっぽと酔狂な人たちだよ」「寒中水泳大会、我慢大会じゃないんだよ」「春の海?春は桜だよ!花見だよ!」「ゴールデンウイークは毎年キャンプでバーベキューだよ!」。これが当時の私の考え方です。嘘偽りは御座いません。
レジャーのスクーバダイビングでは『バディシステム(二人一組)』が推奨されていることを知っていますか?
「知りません!」「ひとりで自由に水中探検して遊べるんじゃないの?」「なにそれ?ひとりでスクールに来てんだからバディなんかいないしさ」。そしていざダイバーになってからも「何で当日の朝会っただけの人とあなたとあなたでバディですとか言われなきゃいけないの?水中サインとか出来るけど、他人のサインって実際にはすんごく見づらくてわかんないし・・・」って程度な私でした、はい。
最初のダイビングライセンスは『入門証』です。その先にある『ステップアッププログラム』へ挑みましょう。
「ステップアップってなに?それ?」「それってスクールが儲けようとしてるだけでしょ?」「最初のライセンスだけで良いよ。他のはいらない、欲しくない!」「そんなにダイビングを熱中してやるつもりなんかない!」「そんな金ばっかりかかるのなんて聞いてるだけで嫌だ」。「水中写真?そんなのやるわけないじゃん!」「ナビゲーション???だってインストラクターの後ろをくっついて行けば良いんでしょ?なんでわざわざ自分でわかるようになんなきゃダメなわけ?意味わかんない!」「ナイトダイビング???夜の海は舟幽霊が出るから行かないよ!」と言った具合で御座いました。余談ですが私はスキーやスノボーをやったことはありません。若い頃は空前のスキーブームだったのですが、貧乏俳優には高嶺の花。行かない理由は「雪山はウーが出るから嫌だ」と言っていましたので舟幽霊のくだりは思考回路が同じことを意味していると思います。「雪山のウー」がわからない方はググッてください(笑)。
ダイビングライセンスを取得してもダイバーとしてはまだまだ思い通りに水中で動くことが出来ません。ライセンス取得後は練習が必要です。
「練習?なにそれ?トレーニングなんか必要ないでしょ?だってライセンス持ってるんだからダイバーじゃん!」「そりゃ取り立ての今は上手く出来ないかもしれないけど、やってく間に上手くなってゆくものじゃないの?」「そもそもそんな練習とかって面倒くさいしね。そんなことするためにライセンス取ったわけじゃないから!」。これ本当に私が思っていたことです。スクールの説明会を受けた時も「なにを言ってるんだ?ここのスタッは?こんなスクールすぐ辞めよう」って思ってましたね~。
ダイバーになったらダイビングスケジュールを立てて、最低でも毎月1~2回はセブンツアーへ参加しましょう!
「最低でも月に1~2回ダイビングする?そんなわけないじゃん!冬は寒いし、海は真夏に入るものでしょ?」「そこまでダイビングを一生懸命やるつもりなんか無いよ」「そもそもちょこっと楽しむために始めるんだし、そんな継続してとか?意味わかんないよ」「毎月1~2回って飲み会じゃないんだからさ!ま、もっとも飲み会の方が回数は多いけどね(笑)」。もう胸を張って言えます!これを公言していたのは何を隠そう私で御座います!
ダイブトリップ(宿泊ツアー)は集中してダイビングが出来るので上達への近道です。宿泊先では自由時間にインストラクターから色々な体験談を聞くことが出来るでしょう。
「泊りで行くのは良いけど週末は忙しいからなぁ」「宿泊代だって結構するでしょ?」「そこまでお金使ってダイビングやりたいわけじゃないし」「インストラクターの体験談ねぇ、まぁそれは面白そうだけど普段のツアーの時に聞かせてくれたら良いんじゃないのかな?」「知らないダイバーと相部屋とか嫌だしね。泊まるならひとり部屋、ベッドじゃないと嫌だね」。さぁ問題です!これは誰が思っていたことでしょう? ピンポーン!はい全員正解です(笑)。
オサガメに会いたい!もし水中で会えたなら残りのダイビング人生はもうオマケみたいなものだって思ってます!
私の家には小学校中学年の頃からカメがいます。同じカメでは無いですがずっとカメがいます。大人になってからは色々なカメを飼育しました。そして多くの別れがありました。ヘビやトカゲも大好きだった私は「爬虫類マニア」とまでは行かなくとも、普通の人よりは爬虫類に対して免疫があります。そんな私が子供の頃に見た図鑑に載っていたのが「オサガメ」です。しかしその図鑑以外ではオサガメが紹介されたものを見ることが出来ず長い年月が経ちました。「ダイビングで見たい生物っていますか?」と聞かれて即答したのが「オサガメ」です。しかし「オサガメって何ですか?そんなもの本当にいるんですか?」と逆に質問されてしまうほど世に知られていない存在でした。その頃は沖縄のガイドでさえ「あれは何ウミガメですか?」と聞いても「ウミガメはウミガメでしょ?」と言われる始末。ダイビング中にウミガメに会うことがあっても、種類まではわかっていなかったんです。ほんの20年程前の話です。最近も渋谷区にあるNAUIの大手ダイビングスクールのスタッフに「オサガメ」の話をしたら「オサガメってなんですか?」と・・・(笑)。説明して画像を見せたら「自分もコレは会いたい!」と興奮気味に言ってました(笑)。
ダイビングを始めるにあたって『間違った知識』『自分自身の思い込み』のまま挑むと私のように苦悩するようになります。では何故ダイビングにハマッてしまったの?
まず第一に「最初にフル器材を購入」していたこと。海洋実習の時に「ダイビングってこんなつまんないの?」「だったら教える側に回った方が安全管理とかとっかりしてあげられるな」。ってこんな単純な思いでした。年に1~2回しかツアーへ参加しなかったものだから、間が空けば注意点やスキルを忘れてドタバタ。「せっかく器材を全部買ったんだから、このまま辞めるのはもったいない」「上達するんだったらいっそのことインストラクターになろう」と、頭脳が変な方向転換をしてしまい私はインストラクターになりました。たんさんの大変な思いをしながら「なんでこんことやらなきゃならないんだ?」「なんでこんなに筆記テストばっかりやらされるんだ?」「こんな知識いらないだろ?」って、相も変わらずの考えのままインストラクターコースを受講。その中で徐々に色々な考えが変わって行きました。そしてインストラクターとして海を潜り続けましたが、沖縄から帰ってからは海外リゾートにハマり、「伊豆なんて、あんな汚い海で誰が潜るか!」って豪語していました。しかし自分が実際に「ガイドをやるなら生まれ育った横浜から行く伊豆しかないのかなぁ」と奮起して、横浜都市型アクア・ブーチェに勤務。伊豆の海を学ぶわけですが、はっきり言って最初は嫌で嫌で仕方なかった(笑)。何度潜っても「愛しい沖縄の海」「恋しい海外リゾート」が脳裏に浮かび、その都度自分の中で伊豆と比較していました。しかしある頃から変わって行きます。それは何がキッカケだったのかわかりませんが2016年に行った沖縄本島を最後にリゾートへ行きたいという気持ちは薄れてしまいました。
今では伊豆の海が一番好き。伊豆大好きです。最初にダイビングスクールの門を叩いてから物凄く自分に変化があったことはいう間でもありませんね(笑)。
今回の「ダイビングライセンス取得に挑戦」のお話は私の経験を中心にお話をさせて頂きました。これらはダイバーになった後に「ほとんど全てダイバーとして間違った考えだった」と今は反省していますが「初心を忘れるべからず」で、これからダイビングを始めようと思っている方へ当時の自分の「思い」をお伝えしたく書き記したものです。
なので、あえて「ダイビングの現実」は今回綴りませんでした。
何の役にも立たないかもしれませんが、そこを何とか何かの役に立てて頂ければ幸いです(笑)。
では、またね~ ヽ(゚◇゚ )ノ
この記事は私が書いています
鈴木孝壽
セブン ダイビングスクール 代表
神奈川県横浜市港北区生まれ、横浜市神奈川区で育つ。横浜市立港北小学校~神奈川中学校~日本工業大学付属駒場高等学校卒業と同時に芸能界へ。CMや広告モデルとして活動しミュージカル劇団へ。劇団退所後は商業演劇界で活動。横浜アリーナ、新宿コマ劇場、名古屋中日劇場、大阪劇場飛天ほか多くの舞台で活動。同時期に大手芸能プロJ事務所ドラマ班を経て1990年にSミュージックドラマ班へ。1995年頃俳優事務所へ移籍、1997年芸能活動終了。2000年、西伊豆は大瀬崎にてPADIオープンウォーター取得。2002年、沖縄本島でNAUIインストラクター取得。2009年から横浜都市型ショップ「アクア・ブーチェ」スタッフとして活動。後に独立しダイビングスクール【セブン】代表となり現在に至る。
横浜のダイビングスクール【セブン】は入会金/年会費は不要です。ダイビングライセンス取得、ダイビングステップアップコース、ダイビングツアー、ダイビング器材販売など横浜市エリアで最もリーズナブルに提供しています。学生の方へは学生料金をご用意しています。みなさまが『生涯の趣味としてダイビングを楽しむ』事が出来るように全力でサポートさせて頂きます。ゲストは最大4名迄の完全少人数制を厳守。安全第一!楽しく!安く!セブンでのダイビングを満喫してください。資料送付、出張説明会は無料で承ります。お気軽にお問合せ下さい。
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