天候とポイント選び
ダイビングに行く計画を立てたら、あなたは何をしますか?
- ダイビング器材
- ログブック、Cカード、ダイビング保険証、筆記具
- 私物の準備、水着やサンダル、着替え
- ダイビングショップからメールで送られた「当日の予定表」を印刷
- 同居人に「ダイビングショップの連絡先」「帰宅日、帰宅時間」を伝達
- 携帯電話、カメラ、充電器など
まず何といっても「準備」ですね。忘れ物がないようにしっかりチェック。あとはダイビングの日を待つばかり。ほとんどのダイバーの方の正しい在り方です。セブンではもっとダイビング楽しむために「天候について学んでもらいたい」と思います。天候を学ぶと言っても、何も気象予報士を目指すわけではありません。ちょっとだけ、お天気に詳しいダイバーになってもらいます。伊豆半島のダイビングサイトは、東伊豆、南伊豆、西伊豆のエリアに分かれ、台風が直撃している日でも、どこかしらでダイビングを行う事が出来ます。それは何故なのでしょう?例えば、東伊豆のビーチポイントに、東からの風が吹くと海洋公園や川奈、富戸は波が高くなって来ます。が、宇佐美、八幡野は穏やかだったとか。熱川が潜水禁止クローズでも、となりの赤沢は穏やかにオープンとか。これって、実は「不思議」に思って欲しいポイントなんです。ここに興味を持つことが、ダイビングと天気を学ぶ上でとっても大切です。
チェックポイント
ダイビングに行く前に自分でチェックしましょう。
- 行くエリアの天気 (晴れ/くもり/雨など、最高気温、最低気温)
- 台風情報
- 気圧配置
- 風向き、風速、波
- 沖合の海上の風
- 潮、干満時の潮位
- 現地サービスの発信する情報
セブンツアーで、利用する海は、真鶴半島、伊豆半島です。真鶴半島は南関東、神奈川県。小田原市、真鶴町、湯河原町をチェックします。伊豆半島は東海地方、静岡県です。熱海市、伊東市、東伊豆町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町など、自分が予定するダイブサイトをチェックします。
天気
晴れ、くもり、雨など、水中で体温が下がるダイバーにとって、陸の天候はとても重要ですね。雨、夏ならば何とかなる日もあるでしょうが、冬場はやっかいです。ダイブサイトの施設は雨を防げるか、大きなお風呂があるか、暖房設備があるか等も考えて選びます。
台風
台風が沖縄に近づくころ、伊豆半島も影響が出始めます。ウネリです。台風が日本列島を縦断する場合、ウネリはどんどんマシてゆきます。九州、沖縄方面から、伊豆七島方面から、台風は発生したエリア、気圧配置によってコースを変えてゆきます。
気圧配置
ダイビングに最も影響があるのは「低気圧」です。「熱帯低気圧」とは「台風の子供」のようなものです。子供のまま消滅してしまう場合もあります。「低気圧」は海に大きな影響を及ぼします。熱帯低気圧の進路を決めるのは「高気圧」です。夏の天気予報で「太平洋高気圧」という名前を聞いたことがあると思います。気圧配置は日々変わりますから、毎日チェックします。
- 夏型の気圧配置・・・「南高北低」「東高西低」
- 冬型の気圧配置・・・「西高東低」
風向き、風速、波
単純に「東伊豆」は日本列島で東北を向いています。しかし地形というのは、のっぺりしているわけではなく、凸凹していますね。この凸凹部分がダイブサイトになるわけで、東伊豆でもポイントによっては、西を向いていたり、南をむいていたりと、それぞれ異なるわけです。そして風速。風の強さです。波は台風がある場合、力の強いものになることがあります。風が強く波立っているときは、見た目ほど力がないこともあります。
沖合の海上の風
見落としがちな風です。天気予報の多くは、我々が暮らすエリアに対して予測、予報がなされます。海上、沖合の風は全く別物です。沖縄本島で北よりの強風が吹けば、南部のポイントは安泰と思いきや、南も大荒れ。これは「陸上には北寄りの風が強く吹き付けます。海上沖合では南風が強く吹きます」という予報の日の実体験に基づくものです。
潮、干満の潮位
最も注意して、意識しなければならないのは「夏の大潮」です。満潮時には最も水位があがります。そして干潮の時には、ものすごく潮が引きます。潮が満ちる時間、引く時間を意識しまょう。潮が大きく引けば、海底が露出するわけです。水は遠くになります。足場の良くない海底を長く歩かなければなりません。潮が大きく満ちてくる時間に、エクジットが重なれば、陸に向かって力強く押し寄せる波に、体制を奪われることもあります。
現地サービスの発信する情報
真鶴半島、伊豆半島のダイビングサイトで、タンクや施設を提供してくれるのが現地サービスです。各地各施設のホームページやSNSサイトは、ほぼ毎日最新情報を発信しています。自分が考えているポイントをチェックしましょう。
ある日のシチュエーション
よくあるリクエスト
- 伊豆海洋公園に行きたい。
- 伊豆海洋公園じゃなければ行かない。
リクエストした理由
- 以前行って、施設の雰囲気が好きだから。
- 行ったことが無いから。
- 雑誌で読んで興味がある。
チェックポイント
- 自分やバディのスキルを考えましょう。
- Cカードのランクを確認しましょう。
- 経験本数を確認しましょう。
- 前回のダイビングとの期間をみましょう。
- 自分やバディの年齢、健康状態を確認しましょう。
予測をたてる
- 全ての情報を集めてみます
- 夏の大潮の干潮がam08:40
- 台風が九州に接近しています
- 風は北東風 1m
- 海上沖合の風は南風4m
- 台風の影響で弱いウネリあり
- 自分とバディの経験変数はお互い20本
- NAUIスクーバダイバー(Cカード)
- 一年振りのダイビング
- 海洋公園は初めて
考えられること
ダイビングの一本目エントリー時間は、大体9:40位。ほぼ干潮になります。海洋公園の潮が引くと、足場が悪く、苔がむき出しになり、大変滑りやすくなってしまいます。潜行開始する最初の水深は3m弱。台風によるウネリがあるという情報から、海洋公園の浅いエリアは、相当力強い揺れが予測出来ます。さらにエクジットする時間には、潮が満潮に向かって動き始めますから、力強い波がグイグイと押し寄せ、経験本数の浅いダイバーにとっては、大変な苦労になります。
エントリー、エクジット
ビーチダイビングにおいて、最も危険が潜んでいるのは「エントリー(はいるとき)」「エクジット(あがるとき)」です。水位が膝のあたりで、強い波があれば、ダイバーはひとたまりもありません。装備をしっかり身に着けず、エントリー間際でグローブをしたり、水に入り始めてからBCに空気を入れたり、マスクの曇り止めをしたり・・・。夏の海でよく見るダイバー達のあるある話です。そして、強い波に足元を取られてスッテンコロリン。次に続くダイバーは浅瀬で待たされる為、同じようにスッテンコロリン。これは夏の伊豆海洋公園でよくみる光景です。
自分のスキルに見合った海へ
ダイブサイトにはそれぞれ特徴があります。「行ったことがないから」「雑誌で見て行ってみたいと思った」。理由はそれぞれあるでしょう。それらを否定はしません。セブンはその日最も良いと思われる海へご案内しています。天候を調べ考える。合わせてダイバーの技量も考慮する。そしてポイントを予測立てする。ダイビングを楽しむうえで大切なことです。天気よく、風も弱く、波も低く、台風も低気圧もない。そんなダイビング日和もあれば、荒れた天気のダイビングもあります。様々な状況を考えながらどうするかを判断することで、今まで以上にダイビングが楽しいものになります。
お申込み方法
- 問い合わせフォームにて必要事項をご入力の上送信してください。
- お電話でも大丈夫です(電話対応時間 13:00~20:00)。